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 食品の廃棄ゼロをめざすパン屋が福岡市にある。昨夏から消費期限が短い調理パンをやめ、日持ちがするものだけを扱うよう転換。素材を厳選してパンそのものの味で勝負しながら、国連がうたう「持続可能な開発目標」(SDGs〈エスディージーズ〉)に沿った店をめざしている。

 この店は福岡市中央区の住宅街にある「Trente Trois」(トランテ・トロワ)。

 カウンターとその後ろの棚にはキツネ色や焦げ茶色をしたパンが並び、壁の黒板には店の目標として、SDGsに沿った「食品廃棄ゼロを達成」「食育の一環として子ども食堂にパンを寄付」「環境保全に貢献」などと書かれている。

 店を切り盛りするのは前田真吾さん(35)と妻智美さん(34)。前田さんは東京や軽井沢などで洋菓子やパン作りの職人として働き、一昨年10月に今の店を開いた。調理パンや菓子パン、サンドイッチを売る「普通」の店だった。

 常連客はできたが、週に1回は売れ残りが出た。特に雨が降った日はその量が多く、売り上げが減ること以上に「何のために朝早くからパンを焼いたのか」と落ち込んだ。売れ残りは自分で食べたり、近所に配ったりした。

 パン業界では、品切れを嫌って多めに作るために売れ残りの廃棄が常態化しており、ロス率は平均3~5%といわれている。「食べ物を大事にしなさい」としつけられた前田さんは、「売れ残りや廃棄の問題に目をつぶったままで店を続けられない」。智美さんと新しい業態を考え、昨年6月にいったん休業。2カ月ほど後に新しい店として再出発した。

 30種類以上のパンを作ってい…

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