拡大する写真・図版自然電力の磯野謙代表取締役=東京都文京区、田辺拓也撮影

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 利益だけを追い求め、グローバルな競争に勝つためには犠牲をいとわない。そんな経済には限界がありそうです。何が必要なのでしょう。世の中のため、人のためを思って進む人たちの志に、ヒントがあるかもしれません。自然エネルギーに特化した電力会社「自然電力」の磯野謙社長に、ビジネスにかける思いを聞きました。

 ――太陽光や風力など自然エネルギーに特化した電力会社として、国内有数の規模に急成長しました。創業は2011年6月。東日本大震災と福島第一原発事故の3カ月後でした。

 「大震災の時、私は別の風力発電会社にいました。そのころ、騒音や景観の問題などから日本では自然エネはもう広がらない、と悲観し、海外に出ようって考えていました」

 「津波や原発事故の映像を見て、思ったんです。自分には自然エネの発電所をつくるノウハウがある。社会にできる貢献は自然エネを増やすことだ、と」

 ――思いを同じくした同僚2人と独立しました。

 「今も私と共同で代表取締役を務める川戸健司、長谷川雅也です。みな30代そこそこでした。僕ら3人が持っていたのは自然エネのノウハウだけ。気分は(幕末に)海軍操練所が閉鎖された時の坂本龍馬かな。船を操る技術はあるけどどうしたらいいか、と」

 「でも、日本のエネルギーは変わるし、自分たちも必要とされるはず、という確信はありました」

 ――最初は仕事がなかったそうですね。

 「ひまを持て余して11年の冬…

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