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 監督官庁の事務方トップの更迭――。かんぽ生命の不正販売に端を発した日本郵政グループの混乱は、不正を処分する立場の総務省が自ら不祥事を起こす事態にまで発展した。元総務事務次官の鈴木康雄・日本郵政上級副社長に対し、同じ旧郵政省出身の後輩・鈴木茂樹次官が行政処分案を漏らしていた。

 鈴木次官が情報を漏らした鈴木副社長は、かんぽ不正を昨春報じたNHKに対する郵政側の抗議を主導したとみられる。放送行政に携わった経歴を誇示した一幕もあり、結果としてNHKは不正を追及する続編放送を見送った。

 NHK番組「クローズアップ現代+」が昨年7月、8月の続編放送に向けてネット動画を投稿したところ、郵政側は内容が一方的だとしてNHK会長に文書で抗議。動画の削除も要求した。NHK側は動画を削除し、続編は今年7月まで放送されなかった。

 郵政側はその後も、NHK経営委員会に「ガバナンスの検証」を求める申し入れまで行い、昨年10月に経営委がNHK会長を厳重注意。NHK会長は郵政側に謝罪文書を出した。

 鈴木副社長はこの際、経営委への文書で「意のあるところをおくみ取りいただいた」と記した。自身が総務省情報通信政策局長などを歴任したことも踏まえ、「かつて放送行政に携わり、協会(NHK)のガバナンス強化を目的とする放送法改正案の作成責任者であった立場」と文書で強調。一連の抗議が続編放送への「牽制(けんせい)」ではないかとの疑念も抱かせた。

 この問題は今秋の臨時国会でも取り上げられ、野党側から批判されたが、鈴木副社長はNHKへの不満をなお隠そうともせず、その取材を「暴力団と一緒」とも語った。総務省OBの経歴を振りかざすような鈴木副社長の行動に、高市氏は20日、「あまりいい感情は持っていなかった」と語った。

■社長候補消えた日…

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