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 豊島(とよしま)将之名人(29)への挑戦権をトップ棋士10人が争う第78期将棋名人戦・A級順位戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)の7回戦のうち最初の一局として、稲葉陽(あきら)八段(31)―渡辺明三冠(35)=棋王、王将、棋聖=戦が4日、大阪市福島区の関西将棋会館で指され、後手番の渡辺三冠が94手で勝ち、今期A級での成績を7勝0敗とした。渡辺三冠は、残り2局のうち1勝すれば、初の名人挑戦が決まる。また、渡辺三冠が8勝目を挙げる前に、競争相手の2棋士が、いずれも7回戦で敗れた場合は、その時点で渡辺三冠の名人初挑戦が決まる。一方、敗れた稲葉八段は3勝4敗となった。終局は、午後10時19分だった。

 今期A級順位戦は渡辺三冠が独走態勢で、2番手が4勝2敗の広瀬章人(あきひと)八段(32)と三浦弘行九段(45)。仮に広瀬八段と三浦九段がいずれも7回戦で敗れると、残りの9棋士全員が3敗以上になり、渡辺三冠が残り2局を連敗した場合の7勝2敗に届かない。7回戦で広瀬八段と三浦九段が2人とも敗れた時点で、渡辺三冠の初めての名人挑戦が決まることになる。7回戦で広瀬八段は20日に佐藤康光九段(50)と、三浦九段は24日に木村一基(かずき)王位(46)と、それぞれ対戦する予定だ。

 A級順位戦の7回戦の残り4局は、1月中に指される。8回戦は1月29日に、最終9回戦は2月27日に、いずれも全5局が一斉に指される予定。(佐藤圭司)