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 トランプ米大統領は20日、2020会計年度(19年10月~20年9月)の国防予算の枠組みを定める国防権限法案に署名し、同法が成立した。陸海空の各軍や海兵隊、沿岸警備隊と並ぶ六つ目の軍種として「宇宙軍」を発足させた。宇宙空間での軍事活動を強化する中国やロシアとの競争が加速しそうだ。

 宇宙軍の発足はトランプ氏の強い意向で進められた。米国で新たな軍種が創設されるのは、47年の空軍以来72年ぶり。トランプ氏はワシントン郊外の米軍基地での署名式典で、「宇宙空間は世界で最も新しい戦闘領域だ。安全保障への重大な脅威があるなか、米国の優位は絶対に重要だ」と訴えた。米メディアによると、宇宙軍は1万6千人規模になり、宇宙空間の監視や作戦などを担う。

 同法は、国防予算の総額を昨年度比約3%増の約7380億ドル(約80兆円)とした。トランプ政権が日韓に米軍駐留経費の大幅増を求める中、来年3月2日までに駐留経費負担の状況を議会に報告するよう政府に求めた。経費負担の実態を議会がチェックし、政権が同盟国に対し一方的に負担増を迫ることにクギを刺す狙いがある。(ワシントン=渡辺丘)