北海道)アイヌ伝統の楽器ムックリ「神の贈り物」

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高田誠
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 アイヌ民族の竹製の楽器、ムックリを作り、演奏している北海道釧路市の鈴木紀美代さん(72)が、アイヌ文化の普及や発展に貢献したとして今年度の文化庁長官表彰を受けた。民族の誇りを父から受け継いだ鈴木さんは、「神の贈り物であるムックリを次の世代に伝えたい」と話している。

 ムックリは長さ15センチ程度の竹の板を唇にあて、板のひもを引き、「ビューン、ビューン」という音を出す。息の強さや舌の動きで音を変える。「口琴」とも呼ばれる。

 鈴木さんは釧路市春採で育った。父の秋辺福太郎さんは土産物のクマなどを彫ったり、ムックリを作ったりする職人だった。母が手伝った。仕事前、火の周りに酒や塩をまき、たばこをほぐして供えた。神を敬い、アイヌ語で「安全に良い仕事ができますように」ととなえるのが常だったという。

 福太郎さんは舞踊の名手と言…

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