渡部耕平
拡大する
強烈なスマッシュを放つ、ナガマツペアの松本麻佑選手(右)と永原和可那選手=2019年12月7日、秋田県由利本荘市のナイスアリーナ、渡部耕平撮影
さあ、2020年。オリンピックとパラリンピックが東京にやってきます。心が躍るのは秋田も同じ。幾多の名選手をはぐくんできた、スポーツ県だからです。この夏、ふたたびの聖火のもとへ――。新たな物語が、秋田から始まろうとしています。
「女王ペア」がコートに立った。バドミントンのラリーが続き、観客は息をひそめた。とたん、強烈な音が空気を切り裂いた。「バシッ、バシッ」。スマッシュの連打に歓声がわいた。
昨年12月7日、由利本荘市のナイスアリーナ。S/Jリーグの大会に、4100人が詰めかけた。お目当ては、北都銀行の「ナガマツペア」。女子ダブルスの永原和可那(わかな)選手(23)と、松本麻佑(まゆ)選手(24)だ。
頼もしげに見守る役員がいた。総監督の原田利雄さん(56)=秋田市。ナガマツペアの「生みの親」だ。「2人は立派に成長していますよ」と目を細めた。
◇
2人は同学年で出身は北海道。どちらも小学1年生でバドミントンを始め、中学時代は対戦もした。永原選手は青森山田高へ。高校総体のダブルスと団体で優勝し、高校の先輩で北都銀行の米元小春選手(29)を慕い、秋田に来た。松本選手は北海道・とわの森三愛(さんあい)高へ。高校総体のシングルスとダブルスでベスト8に入り、高校の先生が、当時の北都銀行監督だった原田さんに推薦した。
永原選手は170センチ、松本選手は177センチ。原田さんの目が輝いた。「日本にいない大型ペアをつくる」
◇
だが、2人の思いは異なっていた。
後半では2人のインタビューも。今の思いを記者に語ってくれました。
永原選手は「ダブルスでオリン…
この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
この記事は有料会員記事です。
残り:3357文字/全文:4023文字
2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら
速報・新着ニュース
あわせて読みたい
PR注目情報
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。