拡大する写真・図版元タレントで駐日ベナン大使を務めたゾマホン・ルフィンさん=2019年12月19日、東京都新宿区、山本和生撮影

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 覚えていますか? 20年ほどまえ、討論番組「ここがヘンだよ日本人」といったテレビに出演し、人気を博した男のことを。西アフリカはベナン共和国からやって来た男のことを。

 ゾマホン・D.C.ルフィンさん、55歳。

 じつはゾマホンさん、日本で人気がでたのち、ベナンの大統領特別補佐、駐日ベナン大使などベナン政府の要職をつとめてきました。

 日本で暮らし始めて26年。「私の心は日本人よ」というゾマホンさんは今、日本とベナンを行き来し、ベナンで日本文化を広める活動をしています。なぜそんな活動をしているのでしょうか。そして、日本のみなさんに知ってほしいことがあるのだとか。

 2時間のインタビュー。ゾマホンさん、大いに語ります。(聞き手と構成 編集委員・中島隆)

     ◇

 ――この12月1日、ベナンで初めて、日本語能力試験があり、50人が応募しました。試験を主催する国際交流基金によると、アフリカで4番目に多い応募者だったそうです。

 「その前に、この場を借りて、お礼を言わせてください。私にとって大事なんです」

 ――どうぞ、どうぞ。

 「26年前、私を受け入れてくれた日本語学校のみなさま、バイト先のみなさま。留学生として受け入れてくれた上智大学のみなさま。恩人で親分であるビートたけしさん。所ジョージさん」

 「私の母国ベナンでつくったシアバターで化粧品をつくってくださっている『グラフィコ』をはじめ、技術、雇用などで協力してくださる日本企業のみなさま。『テルフィーズ』、『LIFULL(ライフル)」』の井上高志社長、『ファミリー物産』、社団法人『GOOD ON ROOFS』さま」

 「私をテレビに出してくれたみなさま、テレビを見てくださったみなさま、私の本を買ってくださったみなさま。私を受け入れてくださった日本のみなさま」

 「すべてのみなさまに、お礼を申し上げます」

 ――義理堅いですね。

 「義理堅い? 当たり前よ」

 「このたび、ベナンで日本語の試験ができました。日本語を勉強している生徒たちにとって、自分の力を試すチャンスです。ベナン人に日本文化を身につけてほしくて、2003年に『たけし日本語学校』をつくり、がんばってきた成果です。私の人生は成功でした。これからも日本とベナン、日本とアフリカの架け橋の役目をしていきます」

    ※

 ゾマホンさんは、ベナンの貧しい家に生まれました。片道10キロも歩いて小学校に通います。早くに父親を亡くし、おじさんのところに養子に出されました。おじさんのところも裕福なわけではなく、電気代を節約するため、夜、車の中の明かりの下で勉強しました。

    ※

 ――子どものころ、日本はどんな国だと思っていましたか?

 「日本は恐ろしい国だと教わっ…

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