【アーカイブ】(人生の贈りもの)デザイナー・森英恵

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聞き手・田中順子
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人生の贈りもの)ファッション・デザイナー 森 英恵さん 84歳

【2010年6月28日~7月1日夕刊掲載】

小津安二郎ら巨匠作品の衣装制作」「オペラ『蝶々夫人』から得たモチーフ」「夫は応援、洋裁店もパリ進出も」「オートクチュールから世界が見える」の全4回を、一つの記事にまとめました。

小津安二郎ら巨匠作品の衣装制作

 ――洋裁学校を卒業した1951年に、洋裁店「ひよしや」を新宿にオープンされたのが原点です

 デザインから布地の仕入れ、接客、仮縫い、何でもやりました。2年ほどで、ずいぶん繁盛するようになりました。でも、売れるとすぐにきれいな布地なんか買い込んじゃうでしょう、税金の通知が来たときには困ってしまいました。そうしたら、家業の繊維業で営業をしていた亭主が、「ばかだなあ」なんて言いながら処理してくれたんです。ファッションは新しいビジネスでしたから、税金を払うにあたり仕事の内容を知って、将来性がありそうだと、財務関係は一手に引き受けてくれるようになりました。

 ――仕事をしながら学んだことも多かったそうですね

 友だちの紹介で、進駐軍の将…

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