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 羽生結弦選手(ANA)や宇野昌磨選手(トヨタ自動車)らが熱演を繰り広げたフィギュアスケートの全日本選手権の男子シングルに、1人の大学院生がある決意を胸に挑んでいた。17位の北海道大学大学院工学院の鈴木潤選手(25)。4歳から始まったスケート人生の最後と決めた、全日本だった。

 胸に白く「北海道大学」とプリントされた黒いジャージーを着て、鈴木はミックスゾーンに現れた。22日、大会最終日のフリーの演技を終えた直後。まだ息は弾んでいた。「一瞬でした。最後のステップに入る前、『あ、終わっちゃう』って思って。それまでは必死に次の要素をどうやって伝えたらいいかと考えながら滑っていたんですけど」

 仙台市出身の鈴木は全日本選手権に今回を含めて7度出場し、最高順位は2017年の10位。同じ仙台出身の羽生とは同い年で、同じリンクで練習していた時期もある。

 中学1年だった2008年の全国中学大会は1位が羽生、2位が日野龍樹(現・中京大)、鈴木は3位に入った。しかし中学2年の冬、当時拠点にしていたリンクが閉鎖。練習環境を求めて父親が単身赴任していた札幌市に移った。

 ウィンタースポーツが盛んな北海道でもフィギュアスケートの競技人口は決して多くない。アイスホッケークラブなどが使っている間を縫って、練習を重ねた。

 勉強にも真正面から取り組み、道内屈指の進学校である札幌南高に進学した。高校2年で強化指定選手に選ばれたが、3年生の12月まで大会に出た後は大学受験に集中。強化指定からは外された。

 「悩みました。でも、僕にとって受験は高校と大学の2度。人生でそのときにしかない。覚悟を決めました」。1浪の末、北大工学部に合格し、本格的にスケートを再開した。

■ソニーのエンジ…

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