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 徳島、高知両県などの第三セクター阿佐海岸鉄道が2020年度の導入を目指す、線路と道路の両方を走れるDMV(デュアル・モード・ビークル)の道路部分(バスモード)の運行ルート案が24日、発表された。近隣の観光施設や高知県室戸市をルートに含む。

 この日、徳島県庁であった阿佐東線DMV導入協議会で徳島県が発表した。鉄道部分は阿波海南駅(徳島県海陽町)―甲浦駅(高知県東洋町)間を走る。阿波海南駅―海部駅間はJRから編入される。

 バスモードは「阿波海南文化村」(徳島県海陽町)と阿波海南駅を結ぶ区間と、甲浦駅と「道の駅宍喰温泉」(同)を「道の駅東洋町」(高知県東洋町)経由で結ぶ区間。土日祝は1往復を高知県室戸市方面に延ばし、室戸ドルフィンセンターなどの観光施設をめぐる。ルートは競合するバス事業者と調整し、正式決定する。同社社長の三浦茂貴・海陽町長は「DMVを切り札に公共交通機関の存続を図りたい」と話した。

 一方、駅に遮断機や警報機を設置するなどの安全性の確保のため、約9千万円の追加経費が必要になり、総事業費は約13億9千万円にふくらむ見込み。高知県幹部からは、事業費の削減に努めるよう求める声が出た。(福家司)