拡大する写真・図版昨年12月、シリア北東部ハサカ近郊の国内避難民キャンプで取材する安田菜津紀さん(中央)=NPO「Dialogue for People」の佐藤慧氏撮影

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 日本から遠く離れた国で困窮する人々に、私たちはどう向き合うべきか。イラクやシリアに何度も足を運び、難民や国内避難民の取材を続けるフォトジャーナリストの安田菜津紀さん(32)に聞いた。

 ――昨年10月、イラクでクルド人難民を取材したそうですね

 「ちょうどトルコがシリア北部を越境攻撃し、多くの人々が住む家を追われた時期でした。トランプ米大統領がシリアからの米軍撤退を表明したことが引き金になったともいえ、『クルドはまた使い捨てなのか』という言葉を聞きました」

拡大する写真・図版安田菜津紀さん=2019年12月16日、東京都中野区、竹花徹朗撮影

 「取材した難民キャンプは、元々は過激派組織『イスラム国』(IS)から逃れた人々のためにつくられたものでした。今度はここに、多くのクルド人がシリアから逃げてきました。度重なる避難生活を余儀なくされている人々も少なくありません。現地の支援団体の関係者は『なかなか役目を終えられない』と嘆いていました」

 ――なぜクルド人の取材を続けるのですか

 「クルドの人々が暮らす地域は『風の谷のナウシカ』の『風の谷』を思わせます。宮崎駿さんもここに来たのかと思うぐらい美しい。夏は砂地だった風景が、冬になると山に雪が積もり、春になれば緑に覆われます」

拡大する写真・図版シリア東部ラッカで子どもたちに取材する安田菜津紀さん(右端)=2019年1月、Dialogue for People提供

 「食文化も豊かです。ゲーマという料理は、水牛のミルクをあたためて、クリーム状になった部分をすくってハチミツをたらしていただきます。鮮度が命ですが、なんとかして輸入したいぐらいです。伝えなければいけないたくさんの問題がありますが、私を引きつける何かがあるんです」

 ――クルド人の問題はほとんどの日本人にとっては遠い国の出来事では

 「埼玉県には、故郷を追われ、…

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