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 名古屋高等裁判所の刑事裁判で2017年以降、1回の開廷で判決まで言い渡す「即日判決」が急増した。全国8高裁の平均が1割以下なのに対し、今年は5割超と突出。被告や弁護士が抗議する事態となっている。なぜこんなに多いのか。即日判決に問題はあるのか。

「控訴棄却」第1回公判10分で終了

 「控訴を棄却する」。名古屋高裁で7月にあった恐喝罪に問われた被告の第1回公判は、10分ほどで終わった。

 無罪を主張していた被告は、懲役2年の一審判決を不服として証人4人を調べるよう求めたが、裁判長は請求を退け、事前に用意した判決文の朗読手続きに入った。被告側は「憲法の適正手続き保障に反する」として上告。上告は後に棄却された。

 高裁であった別の強制わいせつ致傷罪の公判も、同じ裁判長で即日判決。その場で退けられたものの、弁護人が「法廷で異議理由を述べても結論を決めているのだから無意味だ。公正な訴訟指揮は期待できない」として、裁判官3人の忌避を申し立てる一幕もあった。

 名古屋高裁(金沢支部を除く)の即日判決は、15、16年は2~3件だったが、17年に26件に増え、18年は144件(39・77%)、19年は9月末現在で139件(54・72%)となっている。全国平均は18、19年とも7%台だった。

急増の年に男性裁判官が赴任

 なぜ名古屋高裁で即日判決が増えたのか。

 名古屋高裁には刑事部が2部あ…

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