「どう年を越せばいいのか…」 山梨女児不明、母の胸中

野口憲太
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 千葉県成田市から家族や友人と遊びに来ていた小学1年の小倉美咲さん(7)が9月、山梨県道志村のキャンプ場で行方不明になった。遭難か、連れ去りか、それとも別の可能性があるのか。県警は事件・事故の両面で捜査を続けるが、手がかりは得られていない。

 「初詣をして、両方の実家に行って、お年玉をもらって……。年末年始は家族で過ごす大切な時間。今年は、どう年を越せばいいのか想像がつきません」

 行方不明から3カ月がたった今月下旬、美咲さんの母とも子さん(36)は苦しい胸の内を語った。

 美咲さんは母や姉、友人ら計27人で椿荘(つばきそう)オートキャンプ場を訪れ、先に遊びに行った友達を追いかけたまま姿を消した。県警や消防、自衛隊などは16日間にわたり、延べ約1700人を投入して捜索した。

 家族は当日の服装などがわかるチラシを作り、全国で情報を求めている。「どんなささいな手がかりでもほしい」と、家族写真や動画を次々と公開。週末のたびに山梨県内にも足を運び、村内の「道の駅どうし」のほか、大月市や甲府市のJR駅などでチラシを配っている。

 とも子さんは今の姿が少しでも分かるようにしようと、美咲さんと同じ長さに切った髪を伸ばし続けている。どんなかたちでも、元気に戻ってきてほしい――。そう願う家族が、肉体的にも、精神的にも追い込まれてしまわないか気がかりだ。情報は大月署(0554・22・0110)へ。(野口憲太)