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 鹿児島県屋久島町議会の岩川俊広議長(69)が公務で出張する際、町が負担した航空券を払い戻し、65歳以上を対象とした格安のシルバー割引を利用して、差額分を着服していたことがわかった。25日の朝日新聞の取材に認めた。少なくとも5、6回あり、着服額は数万円という。「認識が甘く申し訳ない。町に返還したい」としている。

 岩川議長によると、公務出張では議会事務局から航空運賃が事前に支給され、自分で航空券を買う。だが、岩川議長は議長に就任した2017年秋以降、東京などへ出張する際、一度買った航空券を払い戻し、日本航空グループのシルバー割引制度を使って買い直した。空席があれば利用できる制度で、鹿児島発東京行きの片道運賃は、普通運賃だと4万数千円なのに対し、1万数千円という。

 同町議会の12月定例会では、荒木耕治町長(69)も同様の問題があると指摘されたが、荒木町長は航空券の払い戻しや差額の着服を否定。一方、住民団体は24日、業務上横領などの容疑で、荒木町長を近く県警に刑事告発する方針を公表した。荒木町長は同日、「自分でも調査しており、結果は必ず町民に報告する」とコメントを出した。(屋久島通信員・武田剛)