拡大する写真・図版 「お客様の心の琴線に触れるような役者になりたいですね」=東京都中央区、慎芝賢撮影

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 歌舞伎俳優の中村隼人さん(26)が「兄貴」のように慕うのが、大先輩の市川猿之助さん(44)。芝居で演出を受け、共演も続き、縁が深い。「良き優しい先輩であり、怖い先輩でもあります。芝居では手取り足取りは教えてくれない。違う、と言うだけ。何も言ってくれない怖さがありますね」。だから演技は見て覚えていくのだそうだ。そんな猿之助さんから贈られた言葉とは。

目の当たりにした「覇気」

 2017年にスーパー歌舞伎Ⅱ「ワンピース」で共演した時のこと。猿之助さんが左腕を骨折、降板した。「自分の体がどうなるか分からない状況なのに、公演をどう続けるかを考えている。お見舞いに行くと、めっちゃ元気。僕らには気をつかってくれていたのかな。これぞ『座頭(ざがしら)』って思いましたね」

 この公演で、忘れられない光景がある。降板後、公演期間中に猿之助さんが左腕をつってカーテンコールで舞台に「復帰」すると、客席から歓声があがった。舞台の袖で見ていると、猿之助さんからザーッと波動のようなものが出て、お客さんからもザーッと戻ってくるのを感じた。「これが猿之助さんが言っていた、役者の『覇気』を身につけてください、ってことなのかなと思いました」

 そんなあこがれの猿之助さんから、18年の新作歌舞伎「NARUTO―ナルト―」の開幕前に送られてきたメッセージカードに言葉が書かれていた。

 「スターではなく、太陽みたい…

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