石川)県立伝統産業工芸館企画展で「牛首紬」
堀越理菜
金沢に来て8カ月、様々な伝統工芸に触れてきたが、牛首紬(うしくびつむぎ)は初。「牛首」ってなんだろう、と思いながら、石川県立伝統産業工芸館で開かれている企画展「牛首紬 二頭の蚕が紡ぐ山の文化」を訪れた。
会場には、牛首紬を作る道具や作品など約80点が並ぶ。同館の企画・広報担当の弓場麻衣さんに案内していただいた。
1159年、平治の乱に敗れて牛首村(現・白山市白峰)に逃れた源氏の落人の妻が、得意だった機織りの技術を村人に教えたのが始まり。いまは2カ所の工房で作られているという。
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「玉繭(たままゆ)」を横糸…