宮崎)勝者は誰? 延岡市の水道料金問題

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吉田耕一
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 勝者は市長なのか。宮崎県延岡市の水道料金問題は8月の基本料金値下げ案発表から3カ月後に決着した。市長と市議会の攻防は勝負事に例えられるほど激しかった。9月定例議会で2度退けられた市長の値下げ案が、11月の臨時議会で逆転可決。公約を実現した読谷山洋司市長は勝因に「市民の力」を挙げたが――。

 議論の争点は、水道耐震化事業に国の財政支援制度を使うことで生まれた水道事業の新たな財源の使い道。読谷山市長の「基本料金の値下げに使う」案を、議会側は「震災に備え耐震化を加速させるために使うべきだ」「多くの市民から意見を聴いて慎重に判断すべきだ」として退けた。

 不服として市長が求めた審議のやり直し(再議)でも大差で事実上2度目の否決。だが、納得しない市長が招集した臨時議会では2票差で可決した。反対していた旧民進系の最大会派・友愛クラブの大半と社民党が賛成に転じたからだ。

 水道料金問題で「値下げ反対…

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