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 情報・システム研究機構は25日、機構内の国立極地研究所の田辺優貴子助教が国の研究費など約130万円を不正に使用したとして、同日付で懲戒解雇したと発表した。

 機構によると、田辺助教は2013年10月~今年2月、割引運賃で乗った飛行機の領収書を偽造して額を水増ししたり、カラ出張をしたりして、旅費や学会参加費など計43件、約132万円を不正に請求し、受け取っていた。事務職員が今年2月、領収書の不自然な点に気づき、発覚した。

 田辺助教は不正を認め、「必要な際にすぐに使えるお金を確保しておきたかった」と話したという。ただ、調査中に追加提出したクレジットカード明細書も偽造し、その後、体調不良になったため、私的流用の有無は確認できていない。

 田辺助教は40代前半で植物生態学が専門。南極観測隊にたびたび参加し、テレビ番組で取り上げられるなど、若手研究者として注目されていた。(合田禄)