[PR]

 世界に約13億人の信者がいるローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇(83)は25日、クリスマス恒例の平和メッセージを全世界に向けて発表した。安全な生活を求める難民・移民が、命を落とす危険にさらされながら砂漠や海を渡ったり、抑留や虐待を受けたりしている現状を「不正義だ」と表現。各国の政府や国際社会に対し、紛争地域の人々が安全で平和に暮らせる解決策を見つけるよう訴えた。

 教皇は25日正午(日本時間午後8時)、バチカンのサンピエトロ大聖堂のバルコニーでメッセージを読み上げた。教皇は紛争や対立が続くシリアやコンゴなど中東やアフリカの国々を挙げ、人道上の危機を終わらせるよう呼びかけた。こうした国から「尊厳ある生活」を求めて自国から逃れた人が、「希望を持って着いた先で拒絶され、人々の『無関心の壁』に当たっている」ことも不正義だと指摘した。(ローマ=河原田慎一)