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 京都市右京区の認可保育園で6月、60代の女性保育士が男児(3)の顔をメラミンスポンジでこすり、1カ月のやけどを負わせていたことがわかった。母親は20日、京都府警に過失傷害容疑で刑事告訴した。

 同園や母親によると、6月24日昼ごろ、2歳児クラスの男児がお絵かきの時間に自分の顔に水性ペンで落書きをした。保育士がぬれたタオルなどでふいても落ちなかったため、メラミンスポンジでこすったところ、ほおやあご、おでこなどが赤く腫れたという。

 園側は顔を冷やし、夕方に迎えにきた母親に事情を説明して謝罪した。男児は1カ月のやけどと診断され、通院中という。保育士は7月末に自主退職した。

 朝日新聞の取材に対し、園長は「スポンジを使ったのは間違いだった。大変申し訳ない」と話した。母親は「医師から『痕が残る可能性がある』と言われた。なぜすぐに連絡してくれなかったのか」と語った。

 メラミンスポンジは研磨性があり、硬い繊維の樹脂で汚れをからめ取る。販売している家庭用品メーカーによると、洗剤を使わず、水だけで汚れを落とすことができ、ガラスやタイルなどの汚れ落としに適しているが、包装袋には「人体や食品には使用しないでください」と注意書きをしている。使用する面の材質によっては、細かい傷が入ることもあるという。担当者は「掃除道具なので、人体に使用することがないよう今後も注意喚起していきたい」と話した。(川村貴大)