韓国裁判所が前法相の逮捕可否を審査 職権乱用の疑い

ソウル=鈴木拓也
[PR]

 ソウル東部地裁は26日午前、文在寅(ムンジェイン)大統領に近い柳在洙・前釜山副市長の収賄事件に関連し、曺国(チョグク)・前法相の逮捕状を出すかどうかの審査を始めた。曺氏は、大統領府秘書官時代に柳氏の不正に関する情報を得ながら、もみ消した職権乱用の疑いがもたれている。地裁の審査結果が出るのは同日夜以降になる見通し。

 柳氏は韓国政府機関の金融委員会の幹部だった2017年当時に金融業者から賄賂を受けとったとして、今月13日に起訴された。大統領府は、柳氏の収賄に関する情報を同年の特別監査で得た。曺氏は当時、高官らの監察業務を担う大統領府の民情首席秘書官で、この監査を指揮する立場にあったが、監査を中断。この対応が不正であった疑いがもたれている。

 曺氏は26日午前、地裁に出頭する際に記者団に対し「検察の令状申請内容に同意できない。法に基づく判断があると信じている」と疑惑を否定した。

 大統領府は曺氏の対応に問題はなかったとの認識を示すが、曺氏が逮捕され、疑惑解明が進めば政権に打撃となるとの見方も出ている。(ソウル=鈴木拓也)