東京のそこかしこで「上京物語」は日々つづられている。自らを奮い立たせて訪れた、この地での記憶。それは人生の岐路、または通過点として、いつまでも心に残り続ける。大都会を舞台に生まれた人々の物語を紹介する。
1986年5月、22歳の私は中島みゆきのコンサートのチケットを手に、宮城から会場の東京・新宿に向かいました。その前月、父の経営する縫製会社が倒産。参ってしまった母と、母の実家に身を寄せていました。希望が持てず、コンサートが終わったら自分だけ逃げよう、いや死んでしまおう。そんな気持ちでした。
友人との待ち合わせ場所に向か…
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朝日新聞社会部