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 スピード違反で摘発された人は真犯人の身代わりだったとして、東京簡裁(岩崎彰生裁判官)が、道路交通法違反で罰金刑が確定した男性(44)について裁判をやり直す再審を開き、無罪の判決を言い渡していたことがわかった。

 6月14日の判決によると、人材派遣会社に勤めていた男性は2017年3月、都内の首都高速で、制限速度50キロを大幅に上回る106キロで車を運転したとして、罰金8万円の略式命令が確定した。男性は「自分がやった」と警察に出頭していた。

 しかしその後、会社から「運転していたのは社長だ」との通報があり、警察が速度違反自動監視装置(オービス)に写っていたのは同社の社長だったと確認。営業で車を使う社長は「免許停止の行政処分を恐れて男性に身代わりを頼んだ」と認め、道交法違反と犯人隠避教唆で有罪となり、検察が男性の再審を開くよう求めていた。(阿部峻介)