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 放射能漏れや火山の噴火、感染症の拡大といった「怖い」ニュースに関して、ツイッターの相互フォローの多い人ほど、自分が怖く感じたニュースを多くリツイートする傾向にあることが、大阪電気通信大などの研究で分かった。災害時には、ニュースなどに交じってデマ情報が流れることもあり、誤って拡散しないよう慎重さが求められるという。

 研究チームは、放射能汚染水の漏出、デング熱の可能性のある患者の発生、下痢、嘔吐(おうと)による小学校の学級閉鎖、大雨に伴う洪水警報、エボラ出血熱の拡大予防など、10種類のニュースについて、あらかじめインターネットのアンケートで印象を聞き、「怖さ」をランク付けした。次に、そのニュースを誰がどう伝えたかを知るため、約3200人のユーザーについて、ニュースが流れたときの対応を調べた。

 その結果、相互フォローの少ない人はどのニュースも平均的にリツイートしており、ツイッターを「情報共有」の手段ととらえている傾向があることがわかった。一方、相互フォローが多い人ほど、怖いニュースをより多くリツイートしており、怖さを分かち合おうとする「体験共有」の傾向が見られたという。

 同大情報通信工学部の小森政嗣教授(認知科学)は「SNSでの友人が多い人ほど、体験を共有したいと考える傾向が強く、リツイートに慎重さが必要になる。災害時には、すぐにデマと見抜けない情報も多い。誤ってリツイートしてしまった後の削除や訂正など、事後対応の重要性も認識してほしい」としている。(嘉幡久敬