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 バスケットボールの第72回全国高校選手権大会(ウインターカップ=日本バスケットボール協会、朝日新聞社など主催)は27日、東京都調布市の武蔵野の森総合スポーツプラザで5日目があった。女子準決勝で桜花学園が大阪薫英女学院を95―61で破り決勝進出。男子は準々決勝で桜丘が福岡第一に48―87で敗れた。

 大会6日目の28日は、女子決勝で桜花学園が昨年優勝した岐阜女子と対戦する。桜花学園と岐阜女子の決勝は2016年以来3年ぶり。両校は今夏の高校総体決勝でも対戦しており、桜花学園が勝利している。

桜丘、目標の8強達成しすがすがしさ

 桜丘は昨年準決勝の再戦となった福岡第一に雪辱を果たせなかった。

 相手は大会屈指のポイントガード河村勇輝選手(3年)を擁し、昨冬と夏の高校総体を制した王者。河村選手を中心とした緩急の切り替え、不意を突いたパス、寄せの速い守備を前に、桜丘は攻守ともに後手に回り、シュートにたどり着くのがやっとという展開だった。河村選手とマッチアップした村口宗羅選手(3年)は「パスフェイントさえも見抜かれた。圧倒的な実力の差を感じた」と完敗を認めた。江崎悟監督も「状況判断の一つひとつが、わずかに向こうが上手。それが積み重なってこの点差になった。もっとやれると思ったけどな」と悔しさをにじませた。

 一方、目標だった8強は達成。この日から設置されたメインコートに立つことはできた。村口選手は「たくさんのお客さんの前で最強の相手と対戦できた。リベンジは後輩に託したい」と、すがすがしい表情で語った。

桜花、圧倒的な勝ち上がりで3冠に王手

 桜花学園が昨年準優勝の大阪薫英女学院を寄せ付けず決勝に進出した。

 夏の高校総体、秋の国体と制し、3冠をかけて臨んだ今大会は、4試合ともに大差で勝つ危なげない試合運び。この日も、留学生のオコンクウォ・スーザン・アマカ選手(2年)が、186センチの高さをいかし27得点、15リバウンドの働き。アマカ選手がゴール下を支配している安定感から、周りの選手も伸び伸びとシュートを放ち、得点を重ねた。その好循環に井上真一監督も「チームとして成長した」と認める。

 ウインターカップは37年連続出場し優勝21回と、常勝のイメージがある桜花学園だが、昨年は8強、一昨年は3位と、現役世代は一度も決勝にたどり着いていない。平下愛佳主将(3年)は大会前「桜花のバスケをして、まずは決勝の舞台に立ちたい。そして3冠をとって高校生活を終えたい」と話していた。その言葉を実現するまで、あと一勝だ。(佐々木洋輔)