上智大学助産学専攻科の教員3人が2018年度、女子学生に対してアカデミックハラスメント(アカハラ)やセクハラをしていたことが、同大を運営する学校法人上智学院のハラスメント対策委員会の調査で分かった。上智大は「公表するかどうか決める段階ではない。回答は差し控える」としている。

 上智学院は19年3月、学生からの申し立てを受け、調査していた。同委員会が8月にこの学生に対して出した通知書によると、教員の1人は18年11月、「助産師にならなくてもいいのではないか」と発言。対策委は「努力、能力を否定し、学びへの意欲を削(そ)ぐもの」としてアカハラと認定した。同月、この教員が、他学生の前で「(病院実習の評価を)就職先に言いにいく」と言ったことについても「評価が低い旨を他の学生や病院スタッフの前で示すもの」で、アカハラに該当するとした。

 さらに、別の教員2人が、教材を買い替えたり修理したりするため、学生が加入する保険を使って虚偽の請求をさせようとした件も「教員としての優越的地位を利用して、不正行為に学生を加担させたことが認められる」として、黙認していた教員1人を含め、アカハラに該当するとした。その後、保険金請求については教員側から不服申し立てがあり、再調査委員会が設置されている。

 また、1人の教員は、学生の容姿などに関する発言を複数回行ったとして、セクハラと認定された。

 申し立てた女性は「再発防止策が取られているのか、大学から具体的な話がなく、分からない。ハラスメントに泣く学生をなくすためにも、大学は学生への説明をきちんとしてほしい」と話す。(山下知子)