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 2014年、世界で初めてiPS細胞からつくった細胞を患者に投与した臨床研究から5年が経ち、研究を主導してきた高橋政代さんが19年7月末で理化学研究所のプロジェクトリーダー職を離れた。8月からは「ビジョンケア」という会社の代表取締役となった。高橋さんはインタビューで、iPS細胞を使った移植の効果を確認する段階に近く入ることを明らかにした。

 ――14年に患者自身のiPS細胞から、17年には他人のiPS細胞からそれぞれ網膜色素上皮細胞をつくって移植しました。

 目に関しては読み通り進んでいます。網膜色素上皮細胞の臨床研究は、これまで安全性をみてきました。今度は複数の医療機関で実施して、有効性をみていく臨床研究を今年度中に申請する予定にしています。まずは神戸で始めて、数カ所の大学病院に広げていきたいと思っています。治療に近づく感じです。

 これまで自分のiPS細胞を使った1人と他人のiPS細胞を使った5人の方は、全員症状が重い方でした。特に自分のiPS細胞の方は網膜色素上皮だけでなく、視細胞も悪くなっていました。安全性を確認できるまでは、視細胞が残っている人だとそれを失う可能性もありました。安全性がわかったので、次はもう少し攻めて、網膜色素上皮細胞の移植だけで効果が出そうな人を選びます。

 ――医療なので有効性が一番気になります。

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