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 日本文学を愛する英国の青年が今秋、歌川広重の浮世絵「東海道五十三次」に出てくる53の宿場町をめぐり、約500キロを踏破した。行く先々で絵の風景を探し当て、英語で俳句を詠み、その場で感じたことを携帯電話に書き留めた。「松尾芭蕉のように、散文と俳句を組み合わせた旅行記をまとめたい」と話す。

 高校に相当する学校を6月に卒業したアレックス・バリンガルさん(18)は、9月から3カ月間、日本を訪れた。10月後半に東京・日本橋をスタート。箱根では文化の日に再現された大名行列に感動し、大磯では敬愛する西行の歌に出てくる鴫立庵(しぎたつあん)を見学した。原宿(静岡県沼津市)では「With snakes on the street,and mad dogs barking, I left Hara in a hurry」(路上に蛇 狂犬はほえ 原は急いで立ち去った)と一句。

 たくさん巡った城の中では、吉田城(愛知県豊橋市)の「川と橋がマッチした穏やかな情景」に最も心ひかれた。各地の博物館も訪ね回り、3週間で京都の三条大橋にたどりついた。

 あえて1人で旅をしたことで、たくさんの出会いに恵まれた。関宿(三重県亀山市)の喫茶店主は車を運転して伊賀や信楽の観光地を案内してくれ、すし職人は各地の城の明治時代の姿を紹介する写真集をプレゼントしてくれた。

 寄り道をたくさんするため、宿泊先は事前に予約しなかった。一日だけ宿泊先がどこも満室で、やむなく桑名城跡(同県桑名市)のそばで寝袋を広げたが、大雨で24時間営業のレストランで過ごすことに。翌朝、窓から見えた日の出に感激し「これも無駄じゃない」と思えた。

 江戸時代に近い形で保存された…

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