拡大する写真・図版 3回、久高寛之選手(左)はユータ松尾選手のボディーを左で攻める=2019年12月22日午後、大阪市浪速区のエディオンアリーナ大阪、筋野健太撮影

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 元世界ランカーのプロボクサー・久高寛之選手(34)が、タイトルを目前にしてすがったのは、沖縄の神の島の名前だった。大阪、そして南米。各地を舞台につむがれる3世代の「名前」をめぐる物語。

 リングに上がった。赤コーナーを背に立ち、アナウンスを待った。

 12月22日、大阪。

 久高寛之選手は、日本チャンピオンへの挑戦者決定戦の舞台に立っていた。本名「ヒサタカ」から変えたリングネームが会場に響きわたった。

 「日本スーパーフライ級1位、クダカー、ヒロユキ」――。

 3年前の夏。

 ボクシングの世界ではベテランと呼ばれる30代に入り、戦績は25勝16敗1分。世界タイトル戦に4度失敗し、引退していない方がおかしいくらいだった。そこに巡ってきたのがホープ、井上拓真選手との一戦だった。

 世界戦を目前に負傷した井上にとっては1年ぶりの復帰戦。久高は「かませ犬」だと自覚していた。だからこそ、勝てば道が開ける。負ければ引退。そう腹を決めていた。

 毎朝10キロを走り込み、仕事…

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