[PR]

 大相撲初場所で十両昇進を決めた翠富士(みどりふじ、23)=本名・庵原一成さん=が1月31日、故郷の焼津市で中野弘道市長らに喜びを報告した。県出身の関取誕生は、栃飛龍以来7年ぶり。

 小2から市内の少年相撲クラブで練習を積み、飛龍高校(沼津市)に進学。伊勢ケ浜部屋に入門し、2016年秋場所が初土俵で、21場所の戦績は87勝53敗。県相撲連盟の下村勝彦会長は「勝率6割は立派。相撲がうまい」と太鼓判を押す。

 初場所では5勝を挙げて昇進を決めたが、翠富士は「勝った瞬間はうれしい、の一言。おかげさまでとあいさつし記者に囲まれた時、実感がわいた」と照れながら話した。

 170センチ、107キロの小兵。下村会長は「体を大きくして、立ち合いで前へ出る相撲ができれば、得意技が一層映える」。翠富士は「食が細いので、回数を多く食べるようにして増量したい」と言う一方、「小さくても当たり負けない力士になりたい」。照強、炎鵬ら小兵の力士が土俵を湧かす中、その一角に加わりたいという。知人が作ってくれた化粧まわしの柄は「カワセミ」。「翠(みどり)色で、すばしこいこの鳥のように戦え」という願いを込めたという。(阿久沢悦子)