拡大する写真・図版雪しぶきを上げながら、スノーシューで全力疾走する参加者=2020年1月26日午前11時45分、十日町市清田山乙、高木真也撮影

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 手軽に雪道や雪原を歩けるスノーシューを使った散策ツアーが人気だ。スキーやスノーボードを楽しむゲレンデとは違った自然を味わえるのも魅力。新潟県内でも関連のサービスが増えつつある。

 1月下旬、日本アウトドアサービス(十日町市)の半日ツアーに参加した。

 十日町市中心部から南に10キロほど離れた温泉施設のミオンなかさと(同市宮中)に集合。少雪の影響で、ふもとに積雪はほとんどないが、車で15分ほどの集落に着くと、棚田が50センチほどの雪で覆われていた。

 ガイドの岩館広彬さん(35)からスノーシューの着脱や歩き方を教わり、出発だ。

拡大する写真・図版スノーシューを履いて棚田が広がる雪原を歩くツアー参加者=2020年1月26日午前11時1分、新潟県十日町市清田山、高木真也撮影

 スノーシューは西洋かんじきとも言われ、先端がそり上がった大きなスリッパのような形をしている。もともと狩猟に使われ、スポーツ用具として発展した歴史があるという。アルミ合金製のフレームは見た目の割に軽く、つま先とかかと側をバックルで固定するシンプルなつくりだ。スキー靴のような圧迫感もない。

 長さ60センチ、幅20センチほどのフレームが体重を分散させる。普通の靴ではひざまで埋まってしまう雪の上も沈み込みを抑えてくれる。雪をグニュッと踏みしめる感触が心地よい。

 「ちょっと横に入ってみましょう」。岩館さんがあぜ道に曲がり、雪面にY字の形で点々と続く穴を指さした。ウサギの足跡だ。「カモシカやタヌキの足跡もあります。運が良ければ遭えるかもしれません」

拡大する写真・図版雪原はウサギやカモシカの足跡がしばしば見つかる=2020年1月26日午前11時3分、新潟県十日町市清田山、高木真也撮影

 ツアーでは、松之山温泉など、七つのコースを気候や積雪状況に合わせて選ぶ。里山の風景を楽しみつつ、雪国ならではの自然に触れ合えるのが売りだ。

 野生動物の足跡を見たり、落ちている朴葉(ほうば)を拾ったり。2キロほどの林道を1時間かけ、山頂近くの広場に着くと、目の前には棚田が広がり遠くには苗場山が見えた。「思いっきり走ってみましょう」。スノーシューを履いているのでスピードは出ないが、雪原を思いっきり走り回る。転ぶことを怖がらずに全力疾走していた子どもの頃の感覚を思い出した。

拡大する写真・図版スノーシューを履いて、雪道の斜面を登るツアー参加者=2020年1月26日午前11時21分、新潟県十日町市清田山、高木真也撮影

 ツアーは下山も含めて2時間半ほどだが、ほとんど疲労感はない。舗装路と比べて足の負担が少ないことも大きそうだ。ツアーに参加した東京都立川市の会社員酒井孝英さん(30)は「スキーに行くとへとへとになってしまうけれど、これなら帰りの運転も安心です」。ロシア出身で横浜市から訪れたシュバロバ・アナスタシアさん(27)も「スキーのように難しくないし、自然をたっぷり楽しめてちょうど良かった」と満足そうだった。

 日本アウトドアサービスは2015年シーズンから、夏のラフティングと合わせてスノーシューツアーを始めた。昨季は約230人がツアーを利用。県外の参加者が8割以上で、外国人観光客や子連れの家族などが多いという。

登山でも活躍

 スノーシューは、登山でも活躍する。山頂が近く、比較的登りやすい放山(はなれやま)(糸魚川市、標高1189メートル)に登ってみた。

 シャルマン火打スキー場(同市…

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