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 「1番高木が塁に出て……」というフレーズをふと口ずさんでしまうことが、今でも時々ある。

 板東英二さんの歌う「燃えよドラゴンズ!」は1974(昭和49)年の秋から冬にかけ、いつも街に流れていた気がする。ぼくは当時、岐阜市に住む小学3年生。地元球団と言っていい中日ドラゴンズが20年ぶりに優勝し、大人も子どもも大騒ぎになった。優勝が近づくにつれ、クラスメートがかぶる野球帽は、いつにも増して「CD」マークの青一色になっていった。

 中でも高木守道選手は県岐阜商出身ということもあり、地元の野球少年の憧れだった。

 この年の忘れられない記憶がもう一つ。「ミスタープロ野球」こと、巨人・長嶋茂雄選手の引退試合があったのだ。対戦相手は中日だったが、主力選手の姿はベンチになかった。テレビ中継を見て「ドラゴンズはひどい」と憤るぼくに、「昨日予定されていた引退試合が雨で中止になり、今日に順延になったから、優勝パレードと重なってしまったんだ」と父が教えてくれた。

 高木選手は巨人戦出場を熱望したが、かなわず、長嶋選手に電話して謝罪したという話は、のちに知った。

 実は高木選手が高校1年生だっ…

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