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 オーストラリア南東部で12月30日から1月1日にかけて、大規模な森林火災が起き、8人が死亡し、住宅約450戸が焼失した。2日午前の時点で18人の行方がわかっていない。火災は、年末年始の休暇で各地の保養地を訪れていた観光客らも直撃。旅行先で避難を余儀なくされたうえに道路が寸断され、数千人が足止めされた。

 火災は、南東部のニューサウスウェールズ州とビクトリア州にまたがる地域で集中して起きた。ビクトリア州の海岸沿いの町マラクータでは31日、周辺の火災が町に達し、住民や観光客ら約4千人が海岸に避難した。2日朝になっても、メルボルンなどの大都市に抜ける幹線道路が火災のために通行止めとなり、避難した人たちの多くが足止めされている。

 消防当局は、週末の4日にも最高気温が40度を超える見通しで、高温で強風の火災が発生しやすい状況が起こるとして警戒。州当局は、マラクータに燃料や食料などの救援物資を輸送した海軍艦に観光客らを乗せて脱出させることも検討している。

 豪州では昨年9月以降、例年にない規模で森林火災が続く。豪メディアによると、全土でこれまでに計18人が死亡。住宅約1400戸が焼失し、延焼面積は500万ヘクタール以上に及んでいる。(シドニー=小暮哲夫)