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 新春を祝う「酒風呂」が2日、熊本市の五つの銭湯であった。県公衆浴場業生活衛生同業組合熊本市支部が主催した「初湯」企画。訪れた人たちは酒の香り漂う湯で温まり「また長生きできそうです」と喜んだ。

 つかると血行が良くなり肌がきれいになるという酒風呂。熊本市中央区琴平本町の「龍の湯」では、千代の園酒造(山鹿市)の「肥後の郷」を男女の浴槽に2升ずつ入れた。熊本地震で被災し、昨年、みなし仮設から近くのアパートに移ってきたという調理師の男性(60)は、顔に汗をにじませ「体の芯からポカポカして職業病の腰にも良さそう。今年もまた仕事を頑張れます」。近くの女性(82)も「日本酒で肌がすべすべ。せっけんもいらないくらい」と笑顔だった。

 龍の湯を40年近く営む井芹時夫さん(64)によると、昔は1日300人以上が入浴に訪れていたが、最近は40人ほどという。「銭湯はどんどん減っています。燃料代も大変ですが、お客さんのやめないでという声に支えられています。これからもがんばらないと」と話していた。(矢鳴秀樹)

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