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 「今年は成人式は無理かな……と思っていた。だからみんなに会えてすごくうれしいです」。長野市の古里公民館で2日に開かれた成人式で、同市赤沼の専門学校生田中文恵さん(20)は笑顔で話した。

 台風19号による豪雨で千曲川の堤防が決壊した長沼地区では、式が毎年開かれている会場が被災。そこで、初めて隣の古里地区と合同で開くことになった。

 長沼地区からは15人が参加。代表としてあいさつした同市赤沼の高専生前島弘直さん(20)は「泥のかき出しや災害ごみの搬出など、毎日朝から晩まで繰り返しても終わらない大変な作業だった。なんとかやってこられたのは友人やボランティアなど多くの方の支えがあったおかげ」と感謝のことばを述べ、「無事、新成人を迎えた仲間と共にこれからも成長していきたい」と誓った。

 式終了後、地区の新成人たちは小学校卒業時につくった「タイムカプセル」を開けた。空き缶や空きびんに20歳の自分にあてた手紙などを詰め、段ボールで保管。式の後に開封するのが恒例だ。段ボールは被災した長沼小の校舎3階に保管されており、無事だった。(岡林佐和)