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 奈良市春日野町の春日大社で3日、国家の安泰と神楽が1年間無事に舞えることを祈る神楽始式(はじめしき)があった。大勢の初詣客が足を止め、巫女(みこ)たちの優雅な奉納の舞に見入っていた。

 最初の「神おろし」は1年でこの日だけ奉納される秘曲。白と朱色の装束に藤のかんざしを着けた巫女6人が1人ずつ順に前に出て、鈴を手にゆっくりと舞った。その後、輪がついた榊(さかき)を手にした筆頭の巫女が琴や笛の音色に合わせて祝いの舞「千代まで」を奉納した。

 市内から訪れた中村治子(はるこ)さん(71)は「見ているだけでありがたい気持ちになりました。今年1年の家内安全と健康を一緒にお祈りしました」と話した。

 春日大社によると、1、2日の2日間で約40万人が参拝に訪れたという。(桜井健至)