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 第98回全国高校サッカー選手権大会は3日、さいたま市の浦和駒場スタジアムなどで3回戦があった。国学院久我山は昌平(埼玉)と対戦。試合終了間際に得点を許し、0―1で惜敗した。

 国学院久我山はパスをつなぐサッカーで攻撃を組み立てたが、決定機をつくれない。昌平の厚い守備陣に阻まれ、エース山本航生選手(3年)は1本もシュートをうてなかった。チーム全体で放ったシュートもわずか3本。後半、主導権を握る時間帯もあったが、チャンスを生かせなかった。

 昌平は須藤直樹選手(2年)の個人技などで何度もチャンスをつくった。計17本のシュートを浴びた国学院久我山は、GK村上健選手(2年)の好セーブなどで懸命に守り抜く。だが、無得点で迎えた試合終了間際、ゴール前でパスを受けた昌平の篠田大輝選手(1年)が豪快に左足を振り抜き、決勝点を献上。敗退を告げる笛がなると、選手らはその場で泣き崩れた。

 山本献(ささぐ)選手(3年)の兄で国学院久我山のコーチを務める山本研(みがく)さん(22)は第94回大会で準優勝した。「ハーフタイムで、(兄に)助言をもらったが、自分たちのサッカーをやらせてもらえなかった。悔しい」。主将の明田洋幸選手(3年)は試合に出なかったが、ベンチで声をからした。「監督を日本一にしたかった」。

 今大会後、退任する清水恭孝監督(47)は「今のチームで出来ることは全てやりきった。一緒のピッチにたてた時間が幸せでした」と目を潤ませた。(藤原伸雄)