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連載「共生とは やまゆり園事件から」:5

 「世界初の寝たきり芸人」のあそどっぐさん(41)。自身の障害を「ネタ」にし、ユーチューブなどでコントなどの動画を配信しています。2016年に起きた「やまゆり園事件」をきっかけに、あそどっぐさんは二つのショックを受けました。一つは「自分も殺されていたかもしれない」。そしてもう一つは――。

 やまゆり園事件の裁判はとても注目しています。初公判の8日はニュースをテレビで見たり、ネットでことあるごとにチェックしたりしていました。どうしてこういう事件を起こしてしまったのか、すごく知りたい。その背景が明らかになることが、二度と同じようなことが起きないようにするために必要だと思うからです。

 ただ、初公判の被告の態度を見聞きすると、本当に明らかになるのか、わからないまま終わってしまうのではないかと不安です。

「障害を売り物にするな」

 僕は「世界初の寝たきり芸人」を自称しています。「ユーチューブ」などで数分のコントを毎日配信していて、ネタは自身の障害ネタが多いです。空手家に扮した僕が瓦割りに挑戦するとか。左手の親指以外は動かせないんで無理なんですけど。月に1度は福岡県でお笑いライブに参加しています。

 高校までずっと特別支援学校に通っていました。高校1年のときに参加した3年生の卒業パーティーで怖い先輩から「あいつと何か面白いことをしろ」と言われて、筋ジストロフィーの同級生と一緒にネタをしたのがお笑いとの出会い。思いのほか受けたし、注目されるのは気持ちよかった。

 相方は23歳のときに亡くなって休止していたのですが、2011年に「ニコニコ動画」を知ったのを機にネタを動画で配信するようになりました。

 初めて動画を配信したとき、寝たきりでお笑いやったらとんでもない視聴数を集めると思ったのですが、最初の30分でたった7人。意外とシビアで、本気で何でもやらないとまずいぞと思いました。

 「障害を売り物にするな」とか、「気持ち悪い」とか。ステージでも当初は目を背けられて全く見てもらえないこともありました。でもそういうことを言う人は僕のことを全く知らない人ばかりで、障害のある友だちや家族は応援してくれています。

大学の講演でもショック

 やまゆり園の事件は、本当にショックでした。自分も重い障害があるので、同じ所にいたら殺されていたんだろうな。

 事件が起きてから1週間もしな…

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