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 安倍晋三首相は4日、米軍がイラン革命防衛隊の司令官を殺害し、緊迫する中東情勢について記者団から問われ、「今月、諸般の情勢が許せば中東を訪問する準備を進めたいと思っている」とだけ述べた。政府は昨年末に自衛隊の中東派遣を閣議決定し、首相は今月中旬にサウジアラビアなどへの訪問を調整中だが、具体的言及を避けた形だ。

 千葉県袖ケ浦市のゴルフ場で、妻・昭恵氏の弟・松崎勲氏らとのプレーの合間に答えた。昨年6月に米国との橋渡し役を自負してイランを訪問した首相は12月28日から休暇に入り、イラン革命防衛隊のソレイマニ司令官が殺害された3日には昭恵氏とともに東京都内で映画を鑑賞。ゴルフをしたのは4日で4回目。記者団には「おかげさまでゆっくりできました」と語った。

 年末には日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告(65)がレバノンに逃亡。カジノを含む統合型リゾート(IR)事業をめぐる汚職事件で、新たに中国企業側が自民党などの国会議員計5人に現金を渡したとする供述も明るみに出た。しかし、昨年12月28日以降、菅義偉官房長官による記者会見はなく、日本政府はこれらの問題に対する公式見解をまだ出していない。

 首相は6日に三重県伊勢市の伊勢神宮に参拝し、年頭の記者会見に臨む予定。(野平悠一)