拡大する写真・図版ヨシタケシンスケさん=相場郁朗撮影

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 幕を開けた五輪の年に、『りんごかもしれない』などのユーモアあふれる絵本や脱力系のイラストで人気のヨシタケシンスケさん(46)はどんなことを感じているのか。中学時代は運動部に所属していたが、「より強く、より高く、より速く」といった価値観にはなじめないという。「競わない」「急がない」と語るヨシタケさんのモットーは、「頑張らない」生き方だ。

なぜ勝たないといけないの

 ――東京五輪の年が明けました。ヨシタケさんも、中学生のころはバレーボール部に所属していたそうですね。

 「母親の『中学生になったらスポーツでもやれば』という何げない一言を、『やれ』と言われているのと勘違いして、3年間やっちゃったんです。最初に見学に行ったら、背は高かったので、『おまえいいじゃん、明日から来るよな』『はあ』みたいな感じで。『やっぱりやめます』の一言がいえずに、3年やったんです。僕は体育会系のことはやるべきじゃないと身にしみてわかりました」

 ――体育系のどのあたりが?

 「なぜ勝たないといけないのかが分からなかったんですよ。頑張って頑張って努力して努力して、何で勝たないといけないのか。試合に出るのは楽しいけれど、負けちゃだめっていう理由が分からない。何でみんな、負けたら悔しがるんだろうって。今は僕には分からないことがあるということが、分かっています。やっぱり向き不向きがあって、僕はこの世界では喜びがつかめないんだな、と分かったので、それ以来手は出していないです」

拡大する写真・図版え・ヨシタケシンスケ 『なんだろう なんだろう』(光村図書出版)から

 ――そうすると、「より速く、より高く、より強く」という五輪のモットーはどう感じていますか。

 「たくさんの人の中で誰が強い…

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