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 日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告(65)がレバノンに逃亡した問題で、米紙ウォールストリート・ジャーナルは5日、逃亡を支援した一人が約3カ月前、関西空港に出国の保安検査上の「大きな抜け穴」を発見していたと報じた。ゴーン前会長は同空港からプライベートジェットで出国したとされ、この「抜け穴」が重要な役割を果たしたという。

 同紙によると、支援者のチームは複数の国籍の10~15人で構成され、数カ月前からゴーン前会長を日本から逃亡させる計画の準備を進めてきたという。チームは日本を20回以上訪問し、国内の10カ所以上の空港を下見。その結果、関空のプライベートジェット専用施設は他の空港と比べて静かで、フライトが到着する時を除いてほぼ無人であることや、X線検査の機械が大きな荷物には対応していないことを発見。「弱点」だとして関空を選んだという。

 ゴーン前会長が逃亡計画の実行を決断したのは、逃亡直前の昨年12月下旬だったという。同紙は関係者の話として、年末の休暇シーズンに妻キャロルさんと連絡を取ることを裁判所が認めなかったことや、裁判が何年もかかる見通しであることなどが影響したと伝えている。また、逃亡計画には数百万ドルがかけられたという。

 同紙はこれまで、ゴーン前会長の逃亡で音響機器を入れるための大型の箱が使われ、その箱には息をするための穴が開けられていたと伝えている。箱の写真も報じている。(ニューヨーク=藤原学思)