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 楽天の三木谷浩史会長兼社長は6日、自社の通信網を使った本格的な携帯電話のサービスを「4月から始める」と明言した。これまでは「春までのできるだけ早い時期」と述べるにとどめていた。

 昨年末までに、計画の9割弱に当たる3千局の基地局の整備が進んだという。今後は、利用者が増えても安定的に通信できるよう確認を急ぐ。東京都内で記者団の取材に答えた三木谷氏は「二重三重の手立てを打って、安定的なサービスを提供できるように頑張りたい」と話した。

 楽天は当初、昨年10月のサービス開始をめざしたが、基地局の建設が遅れて間に合わず、5千人限定で無料サービスを始めた。誰でも申し込める有料サービスは今春まで先送りしていた。

 しかし、利用者を絞った無料サービスの段階でもトラブルが続出。開始当初に「利用できない」との指摘が相次いだほか、昨年12月には通話やデータ通信が利用しにくくなる通信障害が起き、総務省から行政指導を受けた。

 また、楽天はこの日、携帯電話事業を手がける子会社、楽天モバイルの新しい人事を発表。同社会長を務める三木谷氏が最高経営責任者(CEO)を兼ね、意思決定を速めるという。(井上亮)