拡大する写真・図版 「音楽は僕の大半であり、これからもそうありたい」。気分転換や息抜きをするのは苦手だそうだ=村上健撮影

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 奈良で生まれ育ち、仏像修復師や刀鍛冶(かじ)といった、1人で黙々と対象と向き合う仕事に憧れていた。それが、きらめくステージに立つ人気アイドルに。不惑と言われる40歳になった今も、堂本剛さんは「想定とは真逆(まぎゃく)の人生になった」という戸惑いを感じることがある。その世界で新たな表現に挑み続け、芸能活動を続けられるかという危機も乗り越えた。支えになったのは、大切な人たちの言葉だった。

心身に訪れた2度の危機

 12歳で家族が履歴書を送り、ジャニーズ事務所へ。18歳でKinKi Kidsとしてデビューし、ミリオンセラーを連発。俳優としても活躍するが、デビュー後10年ほどは忙しすぎて、日常の記憶がほとんどないという。疲れ果て、テレビ局の廊下に座り込んで眠ってしまったことも。

 10代のときに体調を崩し、パニック障害と診断されたが、当時の社会では今ほどこの疾患は理解されてはいなかった。今でも時々、症状に悩まされる。

 さらにデビュー20周年の2017年、突発性難聴を発症。大きな音が耳の中で響く音響障害に悩んだ。なんとか日常生活を送れるまで回復し、今は後遺症の克服に向き合っている。

 10代のときも難聴のときも、懸命に支えてくれたのは母、姉、家族だった。母とは子供の頃から何でも話せる仲。10代のつらい時期、たわいもない会話の中で母が授けてくれた言葉が心にしみた。

 「愛は求めるものではなく、与…

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