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 日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告(65)がレバノンに逃亡したことを受け、国土交通省は、羽田、成田、関西、中部の4空港でプライベートジェット(PJ)などの自家用機に大型荷物を持ち込む際の保安検査を義務化した。赤羽一嘉国交相が7日の閣議後会見で明らかにした。

 関係者によると、関西空港から前会長を乗せたとみられるPJには大型ケースが積み込まれたが、保安検査でX線検査はされなかった。米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、前会長はこのケースに入って検査をすり抜けたとみられる。

 航空法では、PJなど自家用機の場合、保安検査をするかどうかは機長の判断に任されていた。そのため、PJ専用のゲートがある4空港では、大型荷物を機内に持ち込む場合でも検査されないことがあった。専用施設のないその他の空港では、PJの乗客も一般の旅客らと同じルートを通るため、これまでも保安検査を受けていた。

 国交省によると、前会長の逃亡を受け、出入国在留管理庁から5日に保安検査を厳格に実施するよう要請を受けたという。国交省は6日、各空港に航空法にもとづく通達を出し、PJ専用ゲートを通って大型荷物を機内に持ち込む際の保安検査を空港管理者に義務づけた。(贄川俊