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 萩生田光一文部科学相は7日、文科省職員への年頭あいさつで、大学入学共通テストでの英語民間試験や国語・数学の記述式問題の導入が直前で頓挫したことにふれ、「これは無理だということがあれば、勇気を出して声を出していただければ、違う展開もあった」と述べた。

 これらの導入をめぐっては、文科省の有識者会議で検討当初から数々の問題点が指摘されていたが、政治主導で方針が決定。しかし、高校生や教育関係者の抗議活動や、昨年10月の萩生田氏の「身の丈」発言などで見送りに追い込まれた。その一方で、同氏はこの日、問題に気付いた現場の職員も政治家に直言すべきだったと説いた。

 萩生田氏は、導入を見送った自らの決断について「判断に過ちはない」と振り返った。さらに「政治は方向を決めるのが仕事。行政マンであるみなさんは、それを政策に制度設計をし、組み立てていかなくてはならない」とした上で、「我々より現場を知っているのがみなさん。プロとしての意識を持って、我々に反論する、そういう勇気もしっかりもって頂きたい」と語った。

 また、あいさつの最後には「就任当初から私の稚拙な発言でですね、文科省に大きな傷をつけてしまいました」とわびる一幕もあった。英語民間試験の導入をめぐり、受験生の住む地域や経済状況で格差が生じる問題が解決できない中で、「身の丈に合わせてがんばってもらえば」などとテレビの報道番組で発言し、批判を浴びたことを念頭においたとみられる。(宮崎亮