【動画】違法操業が疑われる北朝鮮漁船に対し、退去警告や放水を行う海上保安庁の巡視船=海上保安庁提供
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 日本の排他的経済水域(EEZ)内にある日本海の「大和堆(やまとたい)」と呼ばれる好漁場で、北朝鮮のものとみられる漁船が違法なイカ釣り漁を繰り返している問題で、海上保安庁は8日、2019年の取り締まり状況を発表した。

 海保によると、のべ1320隻(前年比393件減)の外国漁船に退去警告し、同252隻(同261件減)に放水した。放水した対象はすべて北朝鮮漁船だったという。

 退去警告数などが減った理由について、「春先にこの海域に来る北朝鮮漁船の数自体が少なかった」(海保の担当者)としている。例年に比べ、春先のスルメイカ漁が不漁だったことが影響している可能性がある。

 大和堆周辺の海域では、16年秋ごろから北朝鮮漁船による違法操業が急増し、海保や水産庁が取り締まりをしている。昨年10月には、取り締まり中の水産庁の取締船と北朝鮮漁船が衝突し、漁船が沈没する事故も起きている。

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 水産庁も8日、大和堆周辺水域での取り締まり状況を発表した。19年に退去警告をしたのはのべ5122隻(うち放水1590隻)で、ほぼ前年並みだった。

 春夏は少なかったが、9月以降に多く確認された。北朝鮮漁船が中心だが、中国漁船の急増も目立った。