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 新しい国立で頂点に立つのは明大か、早大か。ラグビーの第56回全国大学選手権決勝は11日午後2時半、2連覇を狙う明大と11季ぶりの優勝をめざす早大がぶつかる。会場は新装の東京・国立競技場。早明が決勝で対戦するのは旧国立が舞台だった1996年度以来23季ぶりで、チケットは売り切れている。

 両校の思いは。なぜ、ここまで盛り上がるのか。(森田博志、能田英二、野村周平)

 両校の監督はともに学生時代、旧・国立の「早明決勝」を経験している。国立が建て替えに入る前の2013年度まで、関東大学対抗戦の早明戦と大学選手権準決勝、決勝といえば国立で行われるのが定番だった。

 早大の相良南海夫(なみお)監督は90年度の第27回大会決勝に3年生フランカーとして出場し、明大に敗れた。「国立は選ばれし者、勝ち上がった者しか立てないステージ。選手は(試合をできることに)感謝しつつ、本気の勝負をしてほしい」と語る。11日の決勝には次男の1年生フランカー、昌彦が先発予定。「親子鷹(だか)」での優勝がかかる。

 明大の田中澄憲(きよのり)監督は3年生SHとして96年度の第33回大会で早明決勝を制した。「国立には懐かしさとワクワク感がある」。相手が早大なら特別だ。「ライバル意識はある。『来たか』という感じ」。東京・秩父宮ラグビー場で2日にあった準決勝の試合前、先に決勝進出を決めた早大の相良監督と握手をかわした。「決勝で待っているぞという目をしていた」と振り返る。

 選手も伝統の重みを受け止めて戦う。明大の武井日向(ひなた)主将は「新しい国立で早大と戦えるのは光栄。明治として半端な試合はできない」と語る。ワールドカップの日本代表の活躍に刺激を受けたといい、「大学ラグビーも感動を与える試合ができると示したい」と意気込む。早大の斎藤直人主将は「目標は日本一。気を抜くことなく最高の準備をしたい」と話す。

 大学選手権の決勝が国立で初めて行われたのは半世紀ほど前、74年の第10回大会だ。今季と同じように関東大学対抗戦での全勝対決を経て早明の再戦となった。このシーズンは秩父宮が改修で使えず、決勝は当時の国内ラグビー史上最多となる約4万人が詰めかけた。ちなみに、74年の元日、国立であったサッカー天皇杯決勝の観客数は約3万5千人だったという。

 早大ラグビー部のOB会長で当時の主将だった神山郁雄さん(68)は「歓声が渦巻き、ラインアウトのサインが伝わりにくかった」ことを覚えている。結果は早大の快勝だった。

 なぜ、そこまで観客が集まった…

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