ボートレースで八百長した疑い、元競艇トップ選手ら逮捕
競艇で不正に順位を落とした見返りに舟券購入者から現金300万円を受け取ったとして、名古屋地検特捜部は8日、元競艇選手の無職西川昌希容疑者(29)=東京都練馬区=をモーターボート競走法違反(競走の公正を害する行為、収賄)の疑いで、西川容疑者の親族で塗装会社員の増川遵容疑者(53)=津市=を同法違反(同、贈賄)の疑いで逮捕し、発表した。2人の認否は明らかにしていない。
西川容疑者は三重県出身。日本モーターボート競走会によると、2009年5月にデビューし、19年9月までの約10年間で通算出走2112回、通算優勝は12回を数えた。競艇の最上位のA1級に所属する人気選手だったが、昨年9月に引退していた。
地検の発表によると、不正が行われたとされるのは、昨年7月2日に琵琶湖モーターボート競走場(大津市)であったレース。2人はレース前にスマートフォンを使って順位を打ち合わせ、当日、西川容疑者は2番人気の第7レースで4着に、1番人気の第10レースで2着に入った。増川容疑者は、二つのレースで1着から3着まで順位通りにあてる「3連勝単式舟券」をレース直前に大量に購入。多額の利益を得て、レース後、計300万円を西川容疑者に渡したという疑いがある。
二つのレースのオッズ(賭けの倍率)は50・3倍と57・3倍だった。
レース開催中は身体検査があ…