拡大する写真・図版会見する日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告=2020年1月8日午後、レバノン・ベイルート、恵原弘太郎撮影

 日本から逃亡した日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告(65)が8日、レバノンの首都ベイルートで記者会見し、逃亡後、初めて公の場に姿を見せた。世界が注目するなか、1時間以上にわたって自らの主張を展開したゴーン前会長。身ぶり手ぶりを交えながら語った主な内容をまとめた。

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 自分の世界や家族、友人、会社から引き離されて、400日以上もこの日を待ち望んできた。

 私は裁判官や検察官に無罪だと弁明したが、手錠と腰ひもを掛けられた。保釈の試みに何度か失敗し、独房で拘束された。代理人が目を通した手紙を除いては、家族にも数週間も会えなかった。弁護士の立ち会いもなく、毎日、何時間も尋問を受け、自白を迫られた。自白しなければ事態は悪くなるだけだと、検事に繰り返し言われた。

 私の評判を壊そうとする人々による組織的なキャンペーンを受け、筆舌に尽くしがたい試練を受ける中、支援してくれた家族や友人、レバノン当局とレバノン国民、私の弁護士、日本の人権活動家らに感謝したい。

 間違った情報が組織的に漏らされた結果、私は世界中の人々から有罪とみなされるようになった。私が経験した残酷な仕打ちは、一握りの人たちのせいだ。検察の助けを借りた日産や(日産の内部調査に関わった米国の大手法律事務所)レイサム&ワトキンス法律事務所の人々だ。

 私は正義から逃げたわけではない。不正義から逃げたのだ。自分自身を守るほかに選択肢はなかった。公平な裁判は望めないと観念した後で、唯一選べる道だった。難しい決断だった。

 司法制度の正当性は有罪率に置…

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